1 物件概要
| 工事名 | クラギ文化ホール大規模改修工事 |
|---|---|
| 場所 | 三重県松阪市川井町 |
| 工事期間 | (自)2023年10月1日 (至)2025年3月15日 |
| 建築面積 | 3,728.54 m2 |
| 延床面積 | 4,745.51 m2 |
| 構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 地下1階 地上3階建て |
| 使用機材 | Leica BLK-360、Cyclonefield360 Elysium Infipoints、Autodesk Revit |

2 BIM導入の背景
今回の改修工事において、現状の複雑な形状を正確に把握し、音響性能を維持しながら天井の脱落を防ぐ耐震補強を行うことが最も困難な作業でした。
天井の補強を行うためには、既存の設備機器を残したまま天井をすべて撤去し、既存の設備機器に干渉しない位置へ補強材を設置したうえで元の形状へ復旧する必要がありました。

3 BIM導入の成果
複雑な形状の正確な再現
現状のホール天井は複雑な形状を有しており、改修にあたっては音響性能を維持しつつその形状を正確に復旧する必要がありました。
BIMを活用することで、複雑な形状を3Dモデルで正確に再現し、施工に活用できるデータを作成しました。
既存の機器や天井内通路との干渉確認
天井裏には様々な設備機器や通路が配置されており、補強工事を行うにあたってこれらとの干渉を事前に確認する必要がありました。
BIMモデルを用いることで、3次元空間内で干渉箇所を可視化し、計画段階で問題点を洗い出すことが可能になりました。


現地での実測作業の削減
現地での実測作業は時間とコストが掛るだけでなく、作業員の安全確保も課題となります。BIMを活用することで、事前に3Dモデル上で必要な情報を取得できるため、現地での実測作業を極力削減し、効率的な作業を実現しました。
工期短縮
上記の3点に加え、BIMモデルを共有・活用することで、情報伝達のロスや手戻りを減らし、工事全体の工期短縮に繋げることができました。


4 まとめ
今回のクラギ文化ホール大規模改修工事では、喫緊の課題となっていた天井の耐震化に、BIMを導入することで効率的に行うことができました。従来の施工方法では、複雑に入り組んだ天井の正確な現状把握や綿密な補強計画の策定が困難だったと思います。
今後も、BIMをはじめとする最新技術を積極的に活用し、より安全で快適な施設づくりに貢献していくとともに、皆様に愛される施設づくりを目指してまいります。








